ヘンリー王子と妻のメーガン妃Photo:Reuters

【トロント】カナダの人々は、女王に使われるお金のことは気にしない。だが、英国の公爵と公爵夫人が裏庭にいるのはごめんだと思っているのは確かだ。

 ヘンリー王子とメーガン妃が英王室のシニアメンバーとしての役割を退き、英国と北米で半分ずつ時間を過ごす意向を先週明らかにしたため、世界中が大騒ぎしている。

 サセックス公爵夫妻の称号を持つヘンリー王子夫妻の決定に対するカナダ人の反応は、「自分には関係ない」というものだった。

 アンガス・リード研究所が15日に公表した最新調査結果によると、ヘンリー王子夫妻がカナダで多くの時間を過ごしても、カナダ人の半分は「最終的にはあまり関心がない」。11%は動揺を誘う動きだとし、39%はうれしいと回答した。

 カナダ人とは到底思えない冷ややかな態度で夫妻の発表を祝福した人もいる。

 住宅清掃をしているマニトバ州ウィニペグのカーラ・スーザさんは「2人がここに来ても構わないが、がむしゃらに働いている人々からお金を取らないでほしい」と述べた。「なぜカナダに来ようとするのか。なぜ英国にとどまらないのか」

 約30年前にポルトガルからカナダに移ったスーザさんは、エリザベス女王の壮麗さと優雅さを愛しているが、遠くにいる方が好きだと述べた。「彼らはイングランドで自分の城にいるのが良い」と話している。