21日に審理が始まったドナルド・トランプ米大統領の弾劾裁判について、ミッチ・マコネル上院院内総務(共和、ケンタッキー州)は前日に自身が公表したばかりのルールの変更を提案した。これは冒頭陳述にかける時間を長くし、下院の弾劾訴追で示された証拠を上院での裁判記録に取り入れることを認めるものだ。米国史上3回目の弾劾裁判は21日午後から本格的に始まった。マコネル氏は、検察官役と弁護団がそれぞれ冒頭陳述に3日間を費やすことを提案した。同氏が20日に示した案では、この期間は2日間までとされていた。マコネル氏はまた、下院で集められた証拠を自動的に上院の記録に残すとし、以前の姿勢を転換した。これらの修正は、今年再選を目指すスーザン・コリンズ上院議員(メーン州)ら共和党議員からの圧力を受けて行われた。1999年のビル・クリントン大統領の弾劾裁判と今回の裁判の手続きをできる限り近いものにすべきだというのが、コリンズ氏の主張だった。マコネル氏も以前から、クリントン氏の裁判がモデルだと述べていた。