肥満
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肥満は「運命」ではない!?

 肥満は遺伝によって定められた運命ではないことを示唆する報告が「JAMA Cardiology」1月8日オンライン版に掲載された。

 遺伝子の研究が進歩したことで、さまざまな病気の発症と遺伝子の関連が明らかになった。そのような情報が社会に広がるにつれ、過体重や肥満はDNAのせいであって逃れることはできないと多くの人が考えるようになってきた。しかし今回の報告によると実際はそうでなく、はるかに大きな役割を果たしているのは日常生活の送り方だという。

 この研究は、若年成人の冠動脈疾患リスク因子を探索している「CARDIA研究」のデータを用いて行われた。1985~2010年にわたり20歳代の米国人2517人(白人1608人、黒人909人)を25年以上追跡して、遺伝的背景が肥満リスクに及ぼす影響を検討。遺伝的背景の評価には、DNA情報と疾患発症の事例を多数検討することでその関連の強さを遺伝統計学的に点数化した「多遺伝子リスクスコア(PRS)」という指標を用いた。

 ベースラインにおける平均BMIは24.2±4.5であったものが、25年後には29.6±6.9に増加していた。このBMIの変動に関連する3つの因子(年齢、性別、および親の過体重・肥満歴)にPRSを追加し、白人のデータを用いて解析すると、ベースライン時のBMIの11.9%、25年目のBMIの13.6%を説明すると計算された。黒人はPRS追加による説明力の上昇が白人よりも少なかった。