自爆行為を
繰り返す文政権

 それが、米国のハリス大使バッシングだ。

 ハリス大使は1956年、横須賀で生まれた。父は米海軍兵で、母は神戸出身の日本女性オオノ・フミコ。米海軍史上、アジア系で初めて大将まで上り詰めた人物として知られている。2018年7月から、駐韓大使を務めている。

 文在寅は年初から、悪化した北朝鮮との関係を改善させるために動いた。彼は1月14日、北朝鮮への個別観光を推進する意向を示したのだ。これに対し、ハリス大使は1月16日、「米国との協議」を要求。韓国側は「内政干渉だ!」と反発した。

 この件では、ハリス大使の要求は極めて真っ当だろう。国連は、北朝鮮が「完全非核化」に向かうよう、厳しい経済制裁を科している。そんな中で、韓国から北朝鮮に観光客が大挙して金を落とせば、北朝鮮経済は潤う。金王朝は延命し、完全非核化を決意する必要はなくなる。

 北朝鮮の核兵器は「国際問題」であり、よって北への「経済支援」ともいえる「個別観光推進」は、韓国の「内政問題」ではありえない。

 ところが、韓国側のリアクションは、感情的かつ非論理的で、人種差別的ですらあった。李正宣氏は、1月22日掲載のJBpressで、韓国の異常な反応について、以下のように書いている。

<ハリス大使および米国批判が高まった背景として、米国をはじめとする外国メディアは「韓国には、ハリス大使の母親が日本人であることを問題視する世論がある」と分析する。実際、韓国の「進歩系」と分類される議員たちがハリス大使の日系血統を問題視しているのだ。>

<鄭在浩(チョン・ジェホ)共に民主党議員も、Facebookで「ハリス大使は1956年、日本で生まれた。母親が日本人だ。すなわち日系米国人だ」と強調している。いずれも、「ハリス大使は日本人とのハーフだから、日本政府の意を呈して文在寅政権を妨害しようとしているのだ」といったレベルの、根拠なき主張だ。>(同上)

<ハリス大使の今回の発言以来、文政権を支持する進歩系団体は連日のように反米集会を開催している。「朝鮮日報」によると、これらの団体は「21世紀の朝鮮総督、ハリー・ハリスを糾弾する」という声明文を出し、「(ハリスは)追放されたくなかったら、口をつぐんで過ごすのがいいだろう」などと叫びながら、ソウルの在韓米国大使館付近で毎日、朝と夕に反米集会を開催しているという。>(同上)