米IBMは30日、8年にわたり同社を率いてきたジニ・ロメッティ最高経営責任者(CEO、62)が退任すると明らかにした。競合他社の見通しが明るい中で同氏は成長を実現させることに苦戦した。4月6日付で正式に退任する。後任はクラウド・コグニティブソフトウエア部門責任者のアービンド・クリシュナ氏。またIBMが昨年約330億ドル(約3兆5900億円)で買収した企業向けオープンソースソフトウエア(OSS)大手レッドハットのジム・ホワイトハーストCEOがIBMの社長に指名された。ロメッティ氏は今年末まで会長職を続け、約40年在籍したIBMを去る。企業のCEOはまだ男性が支配的な中で、同氏は極めて注目度の高い女性CEOの1人。