アクティビスト(物言う株主)の米エリオット・マネジメントが水面下でソフトバンクグループ株を買い集め、保有株は25億ドル(約2700億円)以上になっていることが関係者の話で明らかになった。エリオットはソフトバンクに対し、株価浮揚につながるような変革を促しているという。エリオットが保有する株はソフトバンクの時価総額の約3%に相当する。関係者によると、エリオットの幹部はソフトバンク側の孫正義会長兼社長のほか、最高財務責任者(CFO)の後藤 芳光氏やビジョン・ファンドを率いるラジーブ・ミスラ氏と会談を行った。会談は1月下旬にも開かれた。双方の協議は現在のところ協調的だという。会談で焦点となったのはコーポレートガバナンス(企業統治)の改善策で、1000憶ドル規模のビジョン・ファンドの投資決定に関する透明性の向上や運営改善などが含まれるという。