【カシュガル(中国)】中国北西部、新疆ウイグル自治区のイスラム教徒の少数民族を収容するため当地に設けられていた再教育センターが最近閉鎖された。裏手の草地には、廃棄された何百もの金属製ベッドフレームが乱雑に積み上げられていた。ベッドフレームに貼り付けられた赤いシールには「間違いを知り、間違いを認め、悔い改めよ」と書かれていた。
中国当局は、こうした場所に収容されていた人々はすべて、学習を終えたとしている。これら施設を中国政府は、職業学校と呼んでいた。人権団体や欧米諸国の政府によれば、新疆の何十ものこうした施設には近年、ウイグル人を中心とする約100万人が収容されていた。
中国政府は長年にわたり、こうした措置は過激主義との戦いのためのものだと説明してきた。一方、イスラム教徒の活動家らは、彼らの文化と宗教の一掃が中国の狙いだとしている。
政府のメッセージを裏付けるため、国営メディアは公式にはカシュガル職業訓練学校と名付けられた再教育センターの映像を流している。家具を取り払われた暗い教室の床には、オレンジ色のインターネットケーブルの束が捨ててあった。
しかし1月初めの時点ではまだ、そこから南へ車で1時間ほどの場所で大規模な再教育キャンプが運営されていた。建物を囲む灰色の高い壁は、明るい照明に照らされていた。2年前、地元の人はこの施設を学校と呼んでいた。道に立ちはだかる制服姿の警備員は、この施設を別の名で呼んだ。
「これは刑務所だよ。学校だったことは一度もない」と彼は語った。