1月の米雇用統計は堅調な内容で、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者にとって新たな安心材料となった。彼らは製造業と貿易の鈍化が米経済の幅広い減速につながるのを食い止めるため昨年10月まで利下げを続けた後、模様眺めスタンスに転換した。FRBは先週の連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジを現行の1.5~1.75%で据え置き、当面は政策を変更する理由はほとんど見当たらないとの考えを示した。雇用統計によると、米就業者数の過去3カ月間の伸びは平均21万1000人で、2019年の月平均17人5000人から加速した。1月の失業率は3.6%とわずかに上昇し、平均時給も前年同月比3.1%増加した。また就業者の割合も上昇し、求職者数も増加した。
米雇用統計、FRBに新たな安心材料 現行政策維持へ
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