リーダーが自分の価値観を
知っておくべき理由

 人は誰しも大切にしている「価値観」を持っていて、その価値観は人生における優先順位を表します。そして、その価値観が自分の当たり前基準をつくっているのです。自分と他者との価値観が違うことから、さまざまな人間関係の問題が起きます。

 つまり、自分の価値観をベースに物事を考えるため、そもそもかけている眼鏡のレンズの色が全く違うというわけです。

 以下、価値観を表す40個のキーワードをあげます。自分にとって重要だと思うものを3つ、自分にとって重要ではないものを3つあげてください。

愛・アイデア・安全・癒し・宇宙・完全・完璧・感謝・堅実・貢献・公益性・権威・権力・研究・現実・個性・根拠・信頼・スピード・成果・正義・成功・刹那的・独創性・挑戦・仲間・博学・バランス・美・分析・プライベートの時間・平和・変化・報酬・守る・名声・楽観・役割・豊かな生活・夢

 これらの言葉は似たものもあれば、相反するものもあります。そして、言葉自体に優劣はありません。しかし、自分の価値観の真逆の意味のものを持っている人同士だと、そりが合わないこともあります。

 例えば、挑戦⇔安全、夢⇔現実、個性⇔バランスなど、どちらを選んでも人から責められるようなものではありません。

 しかし、実際の職場では、ある人には「挑戦をしろ」と言われますが、失敗すると他の人からは「なぜ、安全に進めなかったのか」と叱られます。価値観とはどちらが正しいというものではなく、その人によって大切にしているものが違うだけなのです。

 そもそも、人にはそれぞれ価値観があり、無意識にその価値観に沿って行動しています。また、自分が大事だと思っている価値観が、みんなも大事だと思っているため、自分の価値観を、知らず知らずのうちに押し付けることになります。

 まずは、自分にはどんな価値観があるのかを知っておくことが大切です。また、その価値観をベースに、人は良い・悪いを判断しています。そして、現代は価値観が多様化しているため、チームをまとめる時に共通のゴールを見つけることが難しいのです。

 もちろん、組織としての目指すべきゴールは揃えるべきですが、個人的なモチベーションを束ねて一つの方向に持って行くことが非常に難しいのです。

 そこで、個人の価値観を知っていれば、組織のゴールや自分の成長について考えるときに、価値観に沿った話をすることができます。