“チーム・ドイツ”は早々と
北米市場から撤退する方針を決めたのか
ドイツを代表する自動車メーカー、ダイムラーとBMWが「それぞれのカーシェアリングサービス、Car2GoとDriveNowを統合してサービス展開する」と発表したのは2019年2月。北米で「11億ドル(約1190億円)を投資し、2019年末までに90都市でカーシェアリングによるモビリティソリューションを提供する」と発表していた。
ところが2020年の到来を待たずして、両社はこのサービスの提供を「2020年2月末で北米(アメリカ、カナダ)および英国で廃止し、20年2月以降はヨーロッパの18都市のみでのサービス展開にする」と、明らかにした。この18都市に関しては「将来性があり、モビリティのイノベーションと今後の利益を生み出す可能性が高い」という。
なぜ周囲から期待されていた“チーム・ドイツ”は早々と北米市場から撤退する方針を決めたのか。
もともとCar2GoとDriveNowは「ユーザーが利用したいときだけアプリでクルマを予約し、時間単位で使用する」というサービスだった。将来的には自動運転車両を導入し、クルマが利用者のところまで来てくれる、というサービスを視野に入れていた。