アマゾン・ドット・コムは、米国の一流ビジネススクールを出た経営学修士号(MBA)取得者を大量に採用しなくなった。むしろ、新たな経営人材を多様な教育機関から発掘しようとしている。一部の学校関係者によると、アマゾンは最近まで、20校余りのエリート校出身者を中心に、毎年1000人前後のフルタイム職またはインターン職のMBA取得者を採用していた。同社はマサチューセッツ工科大学(MIT)のスローンスクールや、テキサスA&M大学のメイズビジネススクールといった有力大学にくまなく担当社員や幹部を派遣し、学生と直接対話する機会を設けていた。だが今や、専門技術とビジネス感覚を兼ね備えた人材が必要なことから、80校のMBAプログラムに門戸を広げて求人募集し始めた。それに伴い、大学訪問を一部縮小し、バーチャル面接に軸足を移している。