「少年ジャンプ」の厚みと価格が物語るオイルショックの激しさ
筆者が「まんだらけ」で買った昔の「週刊少年ジャンプ」と、最近発売した号の背表紙を並べた。左から6冊目の1974年19号が大幅に薄くなっているのが分かる Photo:Izuru Kato

 東京のJR中野駅近くにある「中野ブロードウェイ」は、さまざまなジャンルのコレクターが集う「聖地」となっている。筆者が小学生の頃にこの近隣に住んでいたときは普通のショッピングモールだった。ところが、今では漫画やアニメ、アイドル、映画、鉄道、ミニカー、腕時計、切手、コインなどの店が集積する「異空間」と化している。

 特に同モール内にある古書籍・古物店「まんだらけ」は、多様性と専門性の深さにおいて大変迫力がある。ここのコレクター向けアイテムの価格動向はとても興味深いため、一部を紹介しよう。「マジンガーZ・ジャンボマシンダー」という大型の人形には18万円の値札が付いている。筆者はこれを持っていたので、40年以上前ではあるが処分したことが悔やまれる。「ペコちゃん首振り人形」は30万円、1963年製の「鉄人28号」のブリキ人形は35万円だ。

 まんだらけの店舗内に、古い漫画雑誌の売り場もある。70年代の「週刊少年ジャンプ」を「懐かしいなあ」と見ていたら、あることに気付いた。74年ごろにいったん大幅に薄くなっているのだ。73年の暮れまでは314ページで100円だったのに、74年5月発行の19号(写真の左から6冊目)では234ページに減り、かつ130円に値上がりしていた。「そういえば」と思い出したが、これは第1次オイルショックの影響だ。