3つの切り札
では、新しい産業を生むカギといえば、これも学者たちが答えを出していて、「女性」
「ダイバーシティ(多様性)」
「高学歴」
という3つのキーワードがあります。
まず、「女性」から話しましょう。
これまで日本は製造業で国を発展させてきましたが、GDP(国内総生産)に占める製造業の比率は2割を切ろうとしています。
現在の日本を引っ張っているのはサービス産業です。
これは世界もそうですが、サービス産業のユーザーは誰かといえば、全世界、どんな統計の取り方をしても、7割が女性です。
ということは、女性ががんばらなければ新しい産業は生まれないということです。
はたして、日本経済を支えていると自負している50代、60代の男性に、女性のほしいものがわかるでしょうか。
「わかる」という人がいたら、手を挙げてもらえますか?
いませんよね。
続きは次回にしましょう。
過去の僕の『哲学と宗教全史』全連載は「連載バックナンバー」にありますので、ぜひご覧いただき、楽しんでいただけたらと思います。