コロナ問題が欧米金融市場に波及
乱高下のNY株価、FRB緊急利下げ
新型コロナウイルスの感染拡大により、震源地の中国では生産休止などで景気が急速かつ大幅に冷え込み、さらにサプライチェーンの寸断や観光客減少でアジア全体にも影響が広がったが、2月下旬には欧米の金融市場にも波及した。
NYダウ平均株価は2月27日、過去最大の下げ幅となるなど、28日までに7営業日連続で下落、欧州やアジアも株式市場は総崩れの状況だ。為替市場では円高が一気に進んだ。
3月3日には、日米欧の主要7カ国(G7)の財務相・中央銀行総裁が電話会議で対応を協議。その後、FRB(米連邦準備制度理事会)が政策金利を0.5%引き下げる緊急利下げに踏み切るなど、危機感が強まる。
だが、週明けの2日に急反発したNYダウや日経平均株価だが、3日のダウ株価は米国の利下げにもかかわらず反落、全く先行きが見通せない状況だ。