それでもウォーレンが米国民から熱狂的に支持されるのはなぜか
全米初時給15ドルを勝ち取った、ロサンゼルスの労働組合SEIUを前に演説するエリザベス・ウォーレン
写真:長野美穂

バーニー・サンダースとジョー・バイデンの一騎打ちのフェーズを迎えた民主党予備選。だがそれを横目に、独自の路線で闘ったのがマサチューセッツ州の上院議員、エリザベス・ウォーレンだ。結果的に撤退を表明するに至ったが、彼女が今回の選挙戦に与えたインパクトは相当なものだった。スーパーチューズデー前日に開催されたウォーレン集会のレポートを通じて、彼女の真の凄みやファンたちの本音を改めて振り返ろう。これは報道されなかった、もう1つの「スーパーチューズデー熱狂物語」である。(取材・文・撮影/長野美穂)

なぜファンが多いのか?
熱気溢れるウォーレンの集会

「エリザベス・ウォーレン、お願いだから今すぐ選挙戦から撤退して。そしてバーニーを支持して。頼むから!」そんなメッセージがツイッターに溢れたのが、3月2日の月曜日だった。

 民主党予備選挙の天王山・スーパーチューズデーを翌日に控えたこの日、バーニー・サンダース支持者たちは、ウォーレン陣営に「白旗を揚げろ」と猛烈なプレッシャーをかけた。「ウォーレンがこのまま闘い続ければ、バーニーと票を分け合ってしまう。そんなことになれば、中道派のジョー・バイデン陣営に数で負けて、共倒れになる。バーニーを勝たせるために勇退してくれ」と。

 それは、インディアナ州サウスベンド元市長のピート・ブダジェッジとミネソタ州上院議員のエイミー・クロブシャーが、共に選挙戦から撤退したタイミングで発せられたメッセージだった。

 ブダジェッジとクロブシャーは、撤退数時間後には素早くバイデン支持に回った。この動きで、これまでサンダースが優勢だった地図が塗り替えられる可能性が大になった。

 そんな声をよそに、ウォーレンの集会がスーパーチューズデー前日に全米最大票田のカリフォルニア州で開かれた。

 一部メディアでは「撤退の演説をするのでは?」と囁かれたにもかからず、会場のイースト・ロサンゼルス・カレッジには1000人以上のウォーレン支持者が集まった。

集会の様子
女性だけでなく多くの男性支持者が集まった集会

 支持者の中には男性も多い。彼らになぜウォーレンを支持するのか、直撃してみた。