スーパーチューズデーPhoto:PIXTA

トランプ大統領と戦うのは誰?
3日に14州で民主党予備選

 秋の大統領選の民主党候補者を選ぶ予備選挙は、本命とされたバイデン前副大統領への支持が低迷、「民主社会主義者」を自称するサンダース上院議員と無名に近かったブティジェッジ前インディアナ州サウスベンド市長がトップ争いをする予想外の展開になった。

 だが序盤戦最後の2月29日のサウスカロライナ州の予備選ではバイデン氏が初勝利、一方で惨敗したブティジェッジ氏が突然、3月1日に「撤退」を表明するなど、波乱が続いている。

 既成政治への不満から「変化」を求める期待がある一方で、先行きが見通せない「混迷」の様相だ。

 3日には大票田のカリフォルニア州など14州で一斉に予備選が行われるが、結果次第では、「混迷」が深まり、さらには米国の「分断」が一段と広がる可能性がある。

踊り出たブティジェッジ氏
撤退を表明。「混迷」の序盤戦 

「展望が開けないまま指名争いに加わり続ける影響を考えた」「私の撤退が民主党の団結につながることを期待する」。地元のインディア州サウスベントで支持者を前に、ブティジェッジ氏は予備選からの「撤退」の弁を語った。

 2月3日のアイオワ州党員集会で始まった民主党の予備選だが、当初は大統領候補が多数乱立しようが、結局は、知名度があり、支持層も広いバイデン前副大統領でないとトランプ大統領に対峙できないという声や、サンダース上院議員らの極端な左派的主張に違和感を唱える声が多かった。