バイデン氏、10州で勝利
サンダース氏はカリフォルニアを制する
3月3日に14州で同時に行われた米国大統領選の民主党予備選(スーパーチューズデー)では、予備選の序盤で苦戦し、一時は脱落も予想されたバイデン前副大統領が勝利した。
直前に、同じ中道派のブティジェッジ前サウスベンド市長とクロブシャー上院議員が撤退を表明し、バイデン氏支持に回ったこともあって巻き返し、代議員の獲得数では、これまでトップを走ってきたサンダース上院議員を上回った(日本時間5日夜現在)。
米国のマスコミでは、民主党内のエスタブリッシュメントが、「サンダースつぶし」のためにバイデン氏に本格的にてこ入れし始めているとの臆測が流れている。
だが、サンダース氏も最も代議員数が多いカリフォルニア州で勝利が確実となるなど、存在感を示し、勢いは維持したままだ。
「民主社会主義者」を自称する異色の議員が若者らから圧倒的支持をなぜ受けているのか。米民主党の中で起きている“分裂”は、日本の「リベラル」派にとっても人ごとではない。