あらゆる種類のスキルの習得に使える「ウルトラ・ラーニング」という勉強法が話題だ。このメソッドを体系化したスコット・H・ヤングは、「入学しないまま、MIT4年分のカリキュラムを1年でマスター」「3ヵ月ごとに外国語を習得」「写実的なデッサンが30日で描けるようになる」などのプロジェクトで知られ、TEDにも複数回登場し、「世界の勉強法マニア」たちを騒然とさせた。本連載では、この手法を初めて書籍化し、ウォール・ストリート・ジャーナル・ベストセラーにもなった話題の新刊『ULTRA LEARNING 超・自習法』の内容から、あらゆるスキルに通用する「究極の学習メソッド」を紹介していく。連載第3回では、「ウルトラ・ラーニング」の第1原則「メタ学習」について解説する。

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メタ学習とは「学習について学習すること」

 「メタ」という接頭語は、「~を超えて」を意味するギリシャ語の「μετá」に由来する。

 それは特に、何かがそれ自体を説明しているか、抽象化においてより上位の層を扱っていることを示している。今回の場合、メタ学習とは「学習について学習すること」を意味する。

 例を挙げよう。あなたが漢字を習っていたら、「火」が「ファイヤー」という意味だと教わるはずだ。これが普通の学習である。

 一方であなたは、漢字が「偏」や「つくり」と呼ばれるもので構成されることが多いと教わるだろう。それらはその文字が何を表しているのかを示唆してくれる。

 たとえば、かまどを意味する「灶」という漢字には、左側に「火」が含まれているが、これによって「灶」が火に関係する言葉であることが示されているのだ。

 こうした漢字の特性を学習することは、メタ学習の1つだ。学習の対象そのもの、この場合は単語やフレーズについて学習するのではなく、知識がどのように構成されており、どのように獲得できるかを学ぶのである。つまり学習について学習する、というわけだ。