――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  かつて恐れられる存在だった石油輸出国機構(OPEC)は、今年60歳で持病に苦しんでおり、今は死の床についている。新型コロナウイルスの影響で石油需要が後退し、その衝撃で存在意義が低下した面もある。だがまだOPECが生き延びていることの方が奇跡だった。  原油価格が最後に底値をつけた2016年以降、石油市場を自らの意に沿わせるOPECの影響力は、主にロシアなどの非加盟産油国の協力を仰ぐ不格好な「OPECプラス」によって辛うじて維持されてきた。