新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による打撃を懸念しない企業はほとんどない。ただ、法廷弁護士たちがあらゆる痛みと苦難から利益を得る方法を見つけ出すことは分かっていた。案の定、フロリダ州のある弁護士事務所は現在、プリンセス・クルーズ社から賠償金を取り立てようとしている。最近カリフォルニア州沖で隔離されたクルーズ船の乗客に精神的苦痛を与えたというのが、その理由だ。弁護士事務所チャリク&チャリク・ローは、プリンセス・クルーズ社が重大な過失を犯したとして、2件の訴訟を起こしている。原告のうち2人は、訴訟を担当するある弁護士の両親で、100万ドル(約1億円)の損害賠償を求めている。弁護士のジェーソン・チャリク氏は、法律系のニュースレター「The Recorder」に対し、「このクルーズ船運行会社には、乗客より利益を優先する傾向があるとわれわれは考えている」と述べ、「彼らは運航をやめれば損失が出ることを恐れている。顧客の安全のためにはそうすべきであるにもかかわらずだ」と述べた。同氏は今後、同様の訴訟が増える可能性があると話した。