中国は現在、新型コロナウイルスの国内感染の拡大抑止に一段と楽観的になっているが、ウイルス禍からの回復にとって脅威になりかねない相手が登場してきた。それは中国以外の国々だ。中国国内の新たな感染確認件数が減少する中、同国の流行抑制の努力はこのところ、国内に住む外国人に向けられるようになっている。警察官や地方政府職員は、特に中国在住の外国人らを対象に住宅訪問を進めている。彼らが最近、ウイルス感染の恐れのある中国以外の国を訪問したかどうかを確認するためだ。中国が新型コロナウイルスを世界的問題として設定し直し、自国が流行抑制に取り組んできた成果を宣伝しようとする中で、対策の重点に変化が起きている。複数の都市の封鎖という、過酷な一方で効果的だったようにも見える中国政府の措置は、人と人との接触機会の減少、このウイルスによる感染症COVID-19の拡大抑制に貢献した。
中国の対コロナ戦争、新たな標的は外国人
国内の感染確認件数は減少、流行抑制の焦点は外国人に
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