『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』などのベストセラーで知られる精神科医で作家の樺沢紫苑さん。
現在、著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』が人気沸騰中の精神科医Tomyさん。

ふたりは精神科医でありながら、Twitter、Facebook、YouTube、ブログなどを通じて、人生のアドバイスを発信し、多くの読者を獲得しているという共通点を持つ。

今回は、そんなふたりが、SNSによる情報発信を始めたワケ、アドバイスをするときのスタンス、そして読者から寄せられたお悩みにも直接回答!
濃密なスペシャル対談をお届けする。

樺沢紫苑×Tomy ベストセラー精神科医対談!
なぜSNSで人生アドバイスを始めたのか?

Tomy先生 本日はよろしくお願いします。さっそくですが、樺沢先生は、どういうきっかけでSNSなどの発信を始められたんですか?

樺沢先生 もとをたどると、私は子どものころから「映画評論家になる」というのが夢だったんです。大学でも映画研究会に入り、年間200本の映画を映画館で観て、すべての評論を書いたりしていました。

39歳のときにアメリカのイリノイ大学に3年間留学しまして、そこで「シカゴ発 映画の精神医学」というメールマガジンの配信を始めたんですね。映画を題材にしつつ、メンタルや心理学について語る内容です。

現地でも月15本くらい映画鑑賞をしていたので、感想を書かないともったいないな、と。学生の頃から「書く」という作業をずっとやってきたので、メルマガもすぐに始められたという感じです。

Tomy先生 僕の場合は、もともと小説家になりたいという夢がありました。でも、親が医者でしたし、学校の成績もそこそこ良かったし、あまり逆らわない子どもだったので、医者になる以外の人生があまり想像できなかったんですね。ちょっと怖いというか……。

で、実際に医者になって現場に出たわけですけど、幼い頃から病気になったら実家の病院でお薬とか注射とかやってもらっていたので、ほかの病院というものをほとんど見た経験がなかったんです。

研修医になってから、病院が嫌いだという事実に気づきました(笑)。ただ、小説が好きだったこともあり、精神科医を選び、しばらくは普通に仕事をしていました。

その後、介護をしていた父が亡くなって時間が空いたとき、当時のパートナーから「ブログでもはじめてみたら?」と勧められ、2010年から書き始めました。ゲイであるという属性が特徴なので、当初はパートナーとの日常などを面白おかしく書いていました。

樺沢先生 「書くことに興味があった」というのはお互いに共通していますね。私は日本に帰国後、Twitter、Facebookでも発信するようになり、最近ではYouTube(精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル)に力を入れています。

もともとは北海道で勤務医として精神科医をやっていたんですが、当時は患者さんを治療しても、また同じような患者さんがくることに悩んでいました。これではいくら治してもキリがない、予防することを考えたほうがいい。そう思って、インターネットでも予防に役立つ情報を発信するようになったんです。

今は、読者の悩みに答えたり、メンタル疾患の治療とか予防に役立つ知識を発信したりしています。

Tomy先生 僕も途中から「Tomy」というキャラでお悩み相談を始めました。そうしたら結構反応がよくて、何冊か書籍化することもできました。

その後、ブログは何となく尻すぼみになっていたんですけど、たまたま友人がTwitterにハマっているという話を聞き、「もしかしたら悩み相談はTwitterに向いているかもしれない」と。ツイートを始めたら一気にフォロワーが増えた、という感じですね。

精神科医Tomy先生(左)と樺沢紫苑先生(右) お互いの著作を持ちあって談笑

【次回へ続く】