『学びを結果に変えるアウトプット大全』『学び効率が最大化するインプット大全』などのベストセラーで知られる精神科医・作家の樺沢紫苑さん。
現在、著書『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』が人気沸騰中の精神科医Tomyさん。
ふたりは精神科医でありながら、Twitter、Facebook、YouTube、ブログなどを通じて、人生のアドバイスを発信し、多くの読者を獲得しているという共通点を持つ。
今回は、そんなふたりが、SNSによる情報発信を始めたワケ、アドバイスをするときのスタンス、そして読者から寄せられたお悩みにも直接回答!
濃密なスペシャル対談をお届けする。
Tomy先生 樺沢先生のYouTube(精神科医・樺沢紫苑の樺チャンネル)はとても人気があるようですが、登録者数は今どれくらいですか?
樺沢先生 17万人を超えています。
Tomy先生 それはすごいですね。
樺沢先生 公式メルマガは基本的に私のファンが読むものであり、不特定多数が読むわけではないので、踏み込んで本音を語っても炎上しない、という安心感があります。
その一方、YouTubeは、いいコンテンツだと、一気にバズるところに面白さがあります。ブログにいい記事を書いても、何十万PVになるということは滅多にないのですが、動画ではちょくちょく数十万回再生が起こります。
たくさんのコメントや高評価ボタンがつくと、「役に立っている」「社会に貢献している」というやりがい・手ごたえが感じられますね。
Tomy先生 樺沢先生は読者の悩みに、たくさんの動画で答えられていますね。
樺沢先生 最初は自分が言いたいことを一方的にしゃべっていたのですが、全然再生回数が伸びなかったんです。当時、メルマガのほうに悩み相談が寄せられることがあったので、試しに何本か悩みに答える動画を撮ってみたところ、再生回数がいきなり3倍くらいに伸びてビックリしました。
そこで「読者の悩みに答えたほうがいいんだ」と気づき、それから9割型は質問に答える形式で動画を撮っています。1人が悩んでいることって、同じ悩みを持つ人が100人、1000人、あるいは1万人くらいいる可能性があるので、必然的に反響が大きくなるんです。
Tomy先生 悩みや相談者の傾向ってありますか?
樺沢先生 千差万別です。答えられる限りは、すべて答えているので、普通のメンタルの悩みもあれば、仕事上の悩みもありますね。
Tomy先生 僕は圧倒的に女性の読者が多いです。Twitterのフォロワー数が10万人を突破したときに記念にトークショーをやったのですが、参加者の9割以上が女性で、男性はほんの一部という感じでした。しかもブログのときからずっと読んでくれている読者が多いのも印象的でした。
以前、お悩み相談をした何人かが「Tomy先生から返事をもらったことがすごくうれしくて、いろいろ頑張って今看護師をやっています」と言ってくれて、こっちがうれしくなりました。それほど人生に影響を与えていたのかと思うと、我ながらすごいと思いますし、やっていて良かったとも思いましたね。
樺沢先生 Twitterはどういうときに書いているんですか?
Tomy先生 実は診察の合間に書いているんです。アテクシはしゃべってナンボの診察スタイル。患者さんとしゃべっているときに「今いいこと言ったな」と思ったら、「ちょっとメモらせてください」と言って、すかさずメモることもあります。それをそのままツイートする感じです。だから、忙しいときのほうがネタには困らないんです。
【次回へ続く】