新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)を受け、米オハイオ州の公衆衛生当局トップは17日に予定されていた予備選で投票所の閉鎖を命じる見通し。同州のマイク・デワイン知事(共和党)が16日明らかにした。州政府は直前になって予備選を6月まで延期しようとしたが、同州の裁判所はこれを認めない判断を下していた。司法と行政が相反する判断を示したことで、わずか数時間後に迫っているオハイオ州での予備選投票開始に不透明感が出ている。新型コロナウイルスの感染が急拡大する中、各州政府が対応で抱える難題が浮き彫りになった形だ。デワイン知事はツイッターで、州の公衆衛生当局トップが緊急事態として投票所の閉鎖を命じる予定だと述べた。17日に投票が行われれば、投票所の職員や有権者に新型コロナウイルス感染リスクを強いることになり、許容できないと述べた。