「世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は11日、世界で感染が広がる新型コロナウイルスについて『パンデミック』とみなせると表明した。WHOがパンデミックと認定したのは2009年に流行した新型インフルエンザ以来11年ぶり。中国以外での感染ペースが加速する現状に強い懸念を示し、各国に対策の強化を促した」

 では、テドロス事務局長は実際にどのように言ったのか。

「過去2週間、中国以外で新型コロナウイルスによる肺炎の患者数は13倍になっており、ウイルス上陸国は3倍になっている。114カ国に11万8000人以上の患者がおり、4291人が亡くなった」

 このように、中国を除外して、それ以外の国で患者が急速に増えていると述べた後、次のように続けた。

「それゆえ、私たちはCOVID-19がパンデミックにあるとみなしうると評価した」
(We have therefore made the assessment that COVID-19 can be characterized as a pandemic.)

 ここでcanが使われている点に注意すべきだろう。canは「できる」というのが中心の意味で、ここは「みなそうとすればみなせる」という意味になり、「今その可能性がある」と言っているにすぎない。つまり、「パンデミックの可能性があるだけであり、まだパンデミックではない」と解釈することも可能なのである。

 このことは、後に続く言葉からも裏づけされる。

「パンデミックという言葉を軽々しく使うべきではない。もし使い方が不適切だと、過度に不安をあおったり、もう戦えないと根拠もなく諦めたりして、不必要な病気や死につながるからだ」