デジタル技術を駆使せず
顧客の生の声を拾う

 こうした高水準のサービスは、30年以上かけて培ってきたノウハウを凝縮し、時代に合わせて更新してきた約500ページ以上のマニュアルと、スタッフへの研修や教育の賜物だ。

「家事代行王者」ダスキン、格安業者が太刀打ちできない魅力とは高品質を支えるのは、30年以上かけて培ったノウハウを凝縮したマニュアルと、徹底した教育体制だ

 新人はまず1週間の教育を受け、半年にわたるOJTで育成。その後も月1回の勉強会で知識とスキルを磨く。スキルアップすると、現場をまとめるキャプテンになり、さらに新人を教育するトレーナーに昇進するなど組織体系も充実。掃除技術の社内コンテストや年間で優秀なチームを表彰する制度も設けている。掃除技術を向上させ、保持する仕組みが整っているのだ。

 また他社にはない特徴が、47都道府県全てにFC店舗を展開し、その数は約770店舗に及ぶ、“地元密着型事業”を展開している点。「店舗の責任者が目の届く範囲で人を雇用し、研修を行っている。トラブルがあればすぐに急行し、定期的に利用者宅へ訪問して声を聞くなどケアも手厚い。利用者は行き届いたサービスを安心して受けられることが差別化のポイント」(メリーメイド事業部)。

「タスカジ」のマッチングのような、省力化を図るための今どきのデジタル技術を使っているわけではない。むしろ、利用者と直に会って綿密に打ち合わせをして顧客の生の声を拾い、作業技術も人から人へ手間暇をかけて伝承している。そうした隅々まで行き届いた“フルスペック”なやり方を貫いているのが、他社には見られないメリーメイドの真骨頂なのだ。