欲しいのは学びより「居場所」
~同じ価値観で語り合えるコミュニティーへの需要

ムーギー クリエイターを目指す人にとっては、経験を積む機会を提供してもらえて、なおかつ人脈もできてと、ありがたい場ですよね。

箕輪 ただ、大半はそうではなくて、「居場所」としての需要があるんですよ。今って、同じ価値観で語り合えるコミュニティーがなくなっているんですよね。昔だったら、学校でも会社でも、みんながはやりのドラマを見て、その話題で盛り上がるといったことがありましたけど、今はスマホでそれぞれが自分の好きなものしか見ない。その代替として、僕がいるみたいな感じだと思います。

 僕のことを好きな人は、ホリエモンや落合陽一さんのことも好きで、テクノロジーとか新しいものに興味があってというふうに、同じノリで集まれる。そこに価値を感じて、居場所として楽しんでいる人の方が多いんじゃないかな。

ムーギー それはつまり、そこに集まっている人同士で大体の価値観を共有するコミュニティーができているから、箕輪さんに対して「何かしてほしい」という期待はあまり持っていないということでしょうか。

箕輪 不思議とそうなんですよ。僕自身も、ほかのオンラインサロンにいくつか入っていますけど、箕輪編集室ほどメンバー同士で、自律的に活動している組織はないですね。

ムーギー そこがとても興味深いところで。いろいろな企業やビジネスパーソンがコミュニティービジネスを運営しようとしていて、成功しているところもあれば、閑散としているところもあります。そうした中で、なぜ箕輪編集室は、多くの人を巻き込んで運営できているのかと。

箕輪 1つは先ほどお話ししたように、ネタ、コンテンツが豊富ということがありますね。僕自身も会社に勤めるサラリーマンで、大量に仕事を抱えています。そこに、ホリエモンが「カレンダーを作ってよ」と言ってきたり、SHOWROOMの前田裕二さんが「動画を作りたいんだけど」と言ってきたりする。そういう面白い案件を、箕輪編集室のメンバーにも次々と振れるんですよね。

ムーギー それはやっぱり強みですよね。

箕輪 それから、面白いコンテンツはたくさんあっても、それを目当てにはさせないで、集まる人同士で楽しめるようにすることを重視しています。例えば、僕が主催のイベントでもドタキャンして会場に行かないとか、飲み会では隅の方の席に座るとかして、意識的に横のつながりができるように仕向けてきたところはあります