睡眠の悩みを解消するための情報は、これまでにも、書籍やインターネット上でたくさん提供されてきました。「睡眠時間は8時間がベスト」「睡眠のゴールデンタイムである22時~2時に眠ると体に良い」「規則正しく栄養管理の行き届いた食生活が良質な睡眠をもたらす」「睡眠時間を確保することから1日をスケジューリングする」。

 本書を手に取った方ならば、そんな話を聞いたことがあるのではないでしょうか。

 でも、多忙なビジネスパーソンがそうした習慣を実行することは非常に困難です。

 なぜなら、ビジネスパーソンの実態は「睡眠の常識」とかけ離れているからです。

 翌日に大事なプレゼンが控えているのに、どうしても徹夜しなければならない。海外出張で時差ボケと戦わなくてはいけない。外せない打ち合わせや会食が連続して、しばらく十分な睡眠時間はとれないことが確定している。「今日こそはゆっくり眠れそうだ」と思った日に限って、緊急事態が起きて深夜残業になった……。

 ただでさえ時間がないのに、イレギュラーな案件が次々舞い込むのがビジネスの現場です。そんな中で結果を出し続けるために睡眠の優先順位を下げるのは、もはや当然の選択だと言えるでしょう。

 さらに、スマホ・SNSが爆発的に普及して「常時オンライン状態」となり、いつでもどこでも寝る直前まで仕事ができるようになった今、忙しい人ほど自然と睡眠時間が削られていくのが現代のビジネスパーソンの宿命です。できることなら限界まで睡眠時間を削って山積みのタスクに充てたいというのが本音ではないでしょうか。

 しかし、人間は眠る生き物です。睡眠不足が続けば疲れが溜まり、仕事のパフォーマンスに必ず悪影響を及ぼします。ここにビジネスパーソンのジレンマがあります。

多忙な毎日を送りながら「眠れない」「熟睡できない」が解消できる

 だからこそ私は本書で、ビジネスパーソンに特化した眠り方を紹介しようと思います。今の生活スタイルを変えることなく、極端に睡眠時間を増減させることもなく、効率的かつ効果的に睡眠をとって仕事のパフォーマンスを上げる「攻め」の睡眠メソッドをお伝えしていきます。

 疲れを吹き飛ばす睡眠時間の最適解。ベッドに入って即「寝落ち」するための習慣。ランチ後の睡魔を撃退する方法。徹夜や時差ボケのダメージを最小に抑える秘訣。一番効果的なコーヒーの飲み方など。ビジネスパーソンの悩みに直結するような、今日からできてすぐに効果が出る、具体的で実践的な方法をちりばめています。