ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は25日、新型コロナウイルス感染が拡大してから初めてテレビ演説に臨み、憲法改正を巡る国民投票を延期すると発表した。感染拡大の抑制を目指す。国民投票は4月22日の予定だった。新たな日程は感染の拡大状況に応じて後日決定する。プーチン氏は「先制的な措置を講じたおかげで、これまでのところ広範かつ急速な感染拡大を抑えることに基本的に成功している」と指摘。「ただし、ロシアの地理的位置により、この脅威を完全に回避することはできないと理解しなければならない」と述べた。プーチン氏は大統領として4期目の任期があと4年で切れるが、同氏の再出馬を可能にする改憲へ向け、国民投票が最後のハードルとなっている。プーチン氏が再選されれば、通算20年にわたっている任期がさらに2036年まで延びる可能性がある。ロシア議会と憲法裁判所はいずれも今月、プーチン氏が支持する憲法改正案を承認していた。
プーチン氏、続投改憲案の国民投票延期 新型コロナが影響
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