――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」 ***  世界で新たな緊急の金融政策手段が求められる中、日本に視線が向けられている。バブル崩壊から30年、現行の枠組みである「長短金利操作(イールドカーブコントロール)」は圧力にさらされつつあり、今後の動向を注視する必要がある。  日銀は他の中銀量的緩和(QE)とゼロ金利政策の効果を分析できるように道しるべをつくった。ここにきて米連邦準備制度理事会(FRB)が無制限の債券買い入れプログラムを打ち出したことで、次は日本が実施している直接的な価格設定の枠組みへと一歩を踏み出すかもしれない。