
――WSJの人気コラム「ハード・オン・ザ・ストリート」
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米国の新規失業保険申請件数の急増は、新型コロナウイルスが労働市場にどれほど大きな打撃を与えるかを正確に示しているわけではない。ただ、極めて悲惨な状況になるであろうことは如実に物語っている。
米労働省が26日発表した新規失業保険申請件数(21日までの週)は、前週の28万2000件から328万件に跳ね上がった。53年前に統計の収集を開始して以降、ここまでの急増は全く前例がない。失業が最も深刻化していた2009年における最悪の週でさえ、申請件数は66万5000件だった。