新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)のさなかに従業員を採用し続けているのは、小売り大手や巨大医療企業だけではない。引っ越し会社や食品メーカーなども人手がさらに必要だと話している。
米労働省が先週発表した3月第3週の失業保険申請件数は300万件余りに急増、過去最多を記録した。現在、多くの米国人が職探しをしている。エコノミストによると、今ある就職先の大半は食品や薬剤その他の生活必需品を人々に届ける仕事だという
アマゾン・ドット・コムは、需要増大に対応するため、米国で新たに10万人の倉庫・配達作業員を雇う計画だとしている。ウォルマートは店舗と発送センターで働く15万人を採用する。
自宅で料理する人が増えたのを受け、食材宅配サービス会社ブルーエプロン・ホールディングスは、ミールキットの注文増に応じるため、ニュージャージ州リンデンとカリフォルニア州リッチモンドの発送センターを300人増員する考えだ。
ブルーエプロンのリンダ・フィンドリー・コズロウスキー最高経営責任者(CEO)は、働く場を失った飲食業界の人々を雇いたいと話す。