アマゾン・ドット・コムのノースカロライナ州シャーロットにある倉庫で3月半ば、夜勤シフトで働くクリスティ・グラナドス(41)さんの同僚の1人がせきをし、吐き気がすると言った。彼が休憩を取りに行くと、同僚はみな自分も新型コロナウイルスに感染するのではないかと心配していたとグラナドスさんは話す。目の前のコンベヤーベルトでは掃除用製品が流れ過ぎていたものの、大半の人はマスクも持ち場を消毒するための製品も持っていなかった。最近では同僚のほぼ半数が職場に姿を現すことさえない日もあるという。休憩を取った同僚はすぐに持ち場に戻った。グラナドスさんは不安に思いながらも箱詰め作業を続けた。自分の仕事は食料品や体温計を買うのにネット通販に頼らざるを得ない数百万人の人たちにとって、恐らく不可欠だという意識もあった。同僚の体調不良の原因は分からなかった。