東京の景気写真はイメージです Photo:PIXTA

景気回復は
今秋以降か

 新型コロナウイルスの世界的な感染拡大が続いている。だが、今後の景気動向については、石油輸出国機構(OPEC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」の協議決裂による原油価格急落というOPECショック、および、新型コロナショックの「Wショック」の影響でしばらくは低迷するものの、「今夏から今秋以降にかけて回復基調になる」というのがメインシナリオだ。

 新型コロナウイルスの抗体を保有する人が増え、ワクチンも開発され、最終的には人類がウイルスとの争いに勝つだろう。早期に新型コロナショックが終息すれば、経済活動の戻りは急速で、大規模な量的緩和や大盤振る舞いの財政政策と相まって商品価格が急騰するシナリオも想定される。

 さらに中長期的には、インドなどの新興国の経済成長が加速し、再び構造的な経済成長が始まり、商品価格は再び構造的な上昇局面入りすることになるだろう。

 しかし、このメインシナリオが崩れる恐れもある。