人通りの途絶えたニューヨーク市のタイムズ・スクエアは、新型コロナウイルスがこの米国最大の都市に及ぼした脅威を物語っている。一方、そこから7500マイル(約1万2000キロ)東方の中国・成都市では、混雑したレストランで若者たちが火鍋を囲んで、隔離措置の解除を祝っている。福建省では、中国のウイルス専門家らが苦境にあえぐイタリアを支援するため、チャーター機に搭乗しようと空港に向かっている。寄り添うように並べられたこれら3つの画像は、中国国営の新華社通信が先週ツイッターに投稿したもので、パンデミック(感染症の世界的大流行)に関する物語を作り上げ、中国を世界の救済者に位置付けようとする共産党の大々的な取り組みを象徴している。