ここまで食料品だけの計算をしてきたが、当然それ以外の品物も必要だろう。そこで、巣ごもり生活中にストックが切れると困ると思われる品目として、Cグループも加えておく。

【Cグループ】
 ティッシュペーパー・トイレットペーパー、医薬品(感冒薬、胃腸薬などすべて)、保険医療用品(紙おむつなどの消耗品)、石けん

※洗剤やシャンプー類、美容品もストックがないと困るが、きりがないので省く。

ひと月過ごすには約3万5000円必要
普段から正確な必要コストを把握

 食品以外の品目は地域別データが公開されていなかったため、2020年1月の全国平均数値を共通で使うことにする。その前提でA+B+Cを計算すると、総額はこうなる。

 ・東京都区部/3万4643円
 ・名古屋市/3万2678円
 ・大阪市/3万4483円

 いかがだろうか。緊急事態宣言下で1カ月を過ごすには、3万5000円ほどの予算を考えておくといいという結果になった。政府はせめて、3万5000円を一律給付してくれればありがたいのに――と言っておこう。

 とはいえ店頭を見ていると、皆が欲しがる商品はじわじわと販売価格が上がっている。たとえば、トイレットペーパーに使う金額を見ると、家計調査の数字は300円となっているものの、筆者の近所で売っているものは12ロールで500円近くはする。それに、ここで試算したのは平均値だ。世帯によって必要量は異なるし、試算から割愛した必需品もある。

「最低でもひと月3万5000円程度」という目安を持ち、家庭の必需品を前述のようにA・B・Cグループに分けるなどして、普段から正確な必要コストを把握しておこう。

(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)