コロナ騒動に揺れる家庭で、妻たちはなぜ爆発するのか
コロナ騒動に揺れる家庭で、妻たちはなぜ爆発するのか(写真はイメージです) Photo:PIXTA

在宅勤務の夫に耐えられない!
コロナがもたらす妻たちの危機

 先日のことだ。筆者はある媒体の女性ライターさんから電話取材を受けていた。

 本来ならば対面で行われるものであるが、このご時世なので急遽、電話になった次第。それは全く構わないが、気の毒だったのは、取材の途中に電話の向こう側から大泣きしている子どもたちの声が聞こえ始めたことだ。

 そう、彼女は未就学児と低学年の子を持つ母親なのだ。この状況下、小さな子どもに「仕事中だという空気を読め」と言うことの方に無理があるだろう。この場合、子どもには何の罪もない。

 しかし、その家庭には1点だけ問題があったのだ。それは現在リモートワーク中の夫の存在である。コロナウイルス感染を避けるため、会社の指示により、先月半ばから在宅で仕事をするようになったそうだ。

 筆者が「落ち着いてから、かけ直そうか?」と提案しようとしたときだ。背後から、彼女の夫の怒鳴り声が鳴り響いたのである。

「子どもがうるさい!電話なんかしてないで、泣き止ませろ!」

「主人在宅ストレス症候群」という言葉をご存じだろうか。これは21世紀が始まる頃に、心療内科医である黒川順夫氏が、「夫が家にいるだけで体調が悪くなる妻たち」のことを指した言葉である。

 要は「夫が家にいると憂鬱」「夫を見るとイライラする」と感じ、ひどい場合は吐き気や、頭痛、不眠、胃の不快感なども伴うという症状だ。さらに悪化すると、うつ病や不安障害を招き、更年期障害の症状が重くなるという傾向が報告されている。