大荒れの1920年代と、これまでのところ嘆かわしい状況の2020年代には、政策の失敗という側面で既に1つの共通点がある。州や地方自治体の当局者が新型コロナウイルスの感染拡大の抑制を目指す中、一部で酒類販売店の閉鎖が命じられた。そして案の定、歴史が示唆する通りの展開となっている。ペンシルベニア州の酒類管理委員会は3月16日、翌日から酒屋を閉鎖すると発表。州当局は、住民が自宅にとどまることを期待したが、州民は閉鎖前に酒を購入しようと店に群がった。酒を求める人々の列は、店のある区画を取り囲み、1日の売上高は2990万ドル(約32億6000万円)に急増した。米紙フィラデルフィア・インクワイアラーの先週の報道によれば、これは「同州での1日の酒類売上高としては、完全な記録のある過去12年間で最大」という。
【社説】米で「禁酒法」復活、効果は?
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