大河ドラマ「豊臣兄弟!」では豊臣秀吉の正妻・寧々役の浜辺美波。映画『ほどなく、お別れです』では目黒蓮(Snow Man)とダブル主演。新人葬祭プランナーの美空役を等身大で演じている。累計70万部突破の長月天音による同名小説シリーズの実写化。葬儀会社にインターンとして働くヒロインと彼女の指南役である先輩プランナーがタッグを組み、「最高の葬儀」を目指す姿が描かれる。(撮影:千倉志野 取材・文:高山亜紀)

「ダイヤモンド・ザイ」2026年3月号の「表紙の人/Precious Talk Lounge!」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

複雑なヒロインの心情を深掘り
応援したくなる“人間味”を大切に

「原作に心が動かされました。さまざまな別れが描かれているので、どうしても悲しくなってしまうのですが、読み終わった時に背中をそっと押してくれるような温かさもあり、とても素敵な愛の物語だと、純粋に思いました。脚本には大好きなエピソードがたくさん詰め込まれていて、“ここをやってくれるんだ!”と嬉しくなり、撮影も楽しみでした」

浜辺美波浜辺美波●石川県出身。2011年、「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞受賞。2024年、映画『ゴジラ-1.0』で第47回日本アカデミー賞主演女優賞、映画『シン・仮面ライダー』で助演女優賞受賞。2026年、大河ドラマ『豊臣兄弟!』で寧々役。
ヘアメイク:George スタイリスト:瀬川結美子 衣装:アウラアイラ/コードナイン

 就職活動に連敗し、自身の居場所を見つけられずにいたヒロインの美空。実は亡くなった人の声を聞くことができる。葬祭プランナーの漆原礼二から能力を見初められた美空は、葬儀会社のインターンとして働き始める。

「美空は自分と年齢が近く、等身大の役どころです。葬祭プランナーとして活動するうちに自分の家族と向き合うことになり、物語が進むにつれ、成長していきます。現場で感じたことから、美空の心の動きを大切に汲み取っていきたいと思ったので、役作りしすぎないように意識しました。美空は亡くなった方と心が通じ合えるので、実際に演じてみると“こういう気持ちになるんだ”という発見がたくさん、ありました」

 美空をサポートするのが、目黒蓮演じる先輩プランナーの漆原。美空は誰よりも真摯に故人と遺族に寄り添う漆原の姿勢に憧れを抱く。

「最初の台本読みの段階で、目黒さんは誠実で真面目な方なんだろうなという印象を持ちました。役同様に尊敬の念を抱けましたし、実際に現場に立っていると、漆原さんが後ろで見守ってくれている安心感があり、心強かったです。役の漆原さんだけではなくて、目黒さんご自身が誠心誠意、見守ってくださっているのが伝わってくるんです。とても役作りの助けになりました。現場でどういう感情が湧くのか、未知な部分がたくさんあったのですが、目黒さんが漆原さんを演じ、そこにいてくれたからこそ、私も落ち着いて演じられました」