“サワショック”は相当なダメージ?濱正悟がトンチンカンな“あいさつ”で感じたこと〈ばけばけ第86回〉『ばけばけ』第86回より 写真提供:NHK

今日の朝ドラ見た? 日常の話題のひとつに最適な朝ドラ(連続テレビ小説)に関する著書を2冊上梓し、毎日レビューを続けて10年超えの著者による「読んだらもっと朝ドラが見たくなる」「誰かと話したくなる」連載です。本日は、第86回(2026年2月2日放送)の「ばけばけ」レビューです。(ライター 木俣 冬)

おごれるものは久しからず

 お久しぶりの雨清水家。トキ(高石あかり、「高」の表記は、正確には「はしごだか」)は、今月のお金をタエ(北川景子)に渡す。雨清水家、すっかり、経済的にヘブン(トミー・バストウ)に頼っているようだ。

「それにしても毎日大変ではないかしら」と心配するタエ。時々新聞を読んでいるそうで、「気をつけるのですよ。おごれるものは久しからず。この私が言うのですから間違いありません」と忠告する。

 タエは武家の出ということにおごっていたのだろう。息子に社長以外の職につくなと言っていたくらいだから、やっぱりプライドが捨てられず、苦労することになった。いまは、そういうのもなくなって、低姿勢でヘブンに頼っているのだと思う。

 第18週「マツエ、スバラシ。」(演出:泉並敬眞)ではこのタエの忠告が真実味を帯びてしまう。

 場面が変わって、ヘブンと錦織(吉沢亮)が歩いている。ヘブンは次の作品に取り掛かろうとしていた。

 何か次に書きたいテーマがあるんですかと錦織が尋ねると、「日本人 虫 愛する心 虫の声、聞く心 素晴らしい」とどうやら虫をテーマにしたいらしい。

 錦織は「私はどうも虫が苦手ですが」と困り顔の錦織。それでもヘブンは「でもご意見くだされ」と頼む。

 虫が好きな人ばかりで作ったらあまりにもマニアックになりそうだから、たぶんそれがいい。

 そこへトキが駆け寄ってきて、ヘブンに飛びつき、お姫様抱っこ。それを背後から見ている市民たち。仲むつまじいトキとヘブンをはやし立てる。女性は素敵な殿方にあんなふうに力強く抱き上げられたーいと憧れるのだろうか。