奢られることを生業にし、これまで2000人以上に奢られてきた「プロ奢ラレヤー」氏。著書『嫌なこと、全部やめても生きられる』(扶桑社)で独自の人生観を披露し「生きるのがラクになった」「もっと早く読みたかった」と話題となっている。そんなプロ奢氏にラクに生きるためのコツを聞いた。(清談社 藤野ゆり)
彼に奢りたい人が殺到
ダルビッシュ有も「奢りたい」
「仕事は奢られること。基本、食費がかからないので、あとは最低限、住む家があればいい。数年前までは家すら借りていなくて、知り合いの家を転々として生活していました」
穏やかな口調でそう語るのはツイッターや有料マガジンnoteを中心に活動する「プロ奢ラレヤー」(以下、プロ奢氏)だ。トレードマークは帽子と下駄。その名の通り、彼の生業は、“奢られる”ことだ。
基本的にプロ奢氏はツイッターのDM(ダイレクトメッセージ)を通じて「奢り」依頼を受ける。時には奢りにきた人のエピソードをツイッターやnoteに投稿。プロ奢氏ならではの冷静な観察眼と独自の解釈が受け、Twitterフォロワーは9万人を超える。最近ではあのダルビッシュ有にまで「奢りたい」と言わしめた。
これまで奢られた人数は、2000人以上。絶えない奢り依頼に今では自らを「奢るためのスペック」を掲げ、より面白い人物とエンカウントできるようフィルターをかけているという。
いったい、なぜ人はわざわざ奢ってまで彼に会いにくるのか。