米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長は9日、商業活動の一時的あるいは恒久的な閉鎖が金融市場と経済の崩壊につながるのを防ぐため、緊急対策用の融資権限を積極的に活用していると述べた。パウエル氏はブルッキングス研究所主催のオンライン会合向け準備原稿で、「揺るぎない回復への道にあると確信できるまで、引き続きこうした権限を力強く、先制的かつ積極的に活用していく」と表明した。ただ、こうした権限には限度があると強調。事実上、議会とトランプ政権に対し、かつてない売上損失に直面している企業や州、都市にとり、新型コロナウイルスの感染抑制を目指す経済的措置が足かせとなるのを防ぐため、追加措置を講じるよう呼び掛けている。
FRBは積極対応の構え、一段の財政支出必要=パウエル議長
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