サラリーマンが
チェックすべきは「支出」

この機会に家計簿をつけてみましょう
浮いた通勤時間を使って、家計を洗い出す良いチャンスである Photo:PIXTA

 4月7日、国から緊急事態宣言が発出された。欧米のような都市封鎖ではないものの、これによって、外出することは多くの人にとって心理的にも大きく制限されることになったのは間違いないだろう。

 仕事においても、サラリーマンで事務系の仕事に従事する人の中には、リモートワークで在宅勤務をしている人も多い。筆者は元々執筆業なので、こういう事態になっても今までとはほとんど変わらないが、平均すると月に10件以上あった講演の仕事はほぼ中止になったため、ほとんど家にいるし、新聞や雑誌の取材もzoomなどの手段でやりとりしているのが現状である。

 在宅勤務については、メリットだけではなく、メンタル面も含めていろいろな問題や懸念があるということは言われているが、それについては筆者の専門外なので何とも言えない。ただ、家にずっといるがゆえに、普段は仕事が忙しくてなかなかできないことをやってみるというのも、一つのアイデアである。

 もちろん、在宅だからといって仕事を放っておいていいわけではないが、少なくとも首都圏であれば通勤に片道1時間、往復で2時間程度を使っている人はざらにいる。それがなくなる分だけでも1日2時間の余裕ができるわけだから、その時間を使ってやれること、特にマネープランに関することを考えてみてはどうだろうか。筆者は日頃忙しくてできないことで、この機会に家にいてやるべきことは3つあると考える。

(1)日常生活における支出の把握
 マネープランを考える場合に最も大事なことは、収支の予想をきちんとすることである。なぜなら、いくら収入があっても、それを上回る支出があれば、お金が貯まるどころか赤字になり、逆に借金が増えることになりかねないからだ。

 サラリーマンの場合、入ってくるお金はほとんど決まっている。したがって、支出をきちんと把握することができれば、収支を読むことは、自営業や自由業に比べてそれほど難しくない。ところが現実には、この支出の把握ができている人が極めて少ないようだ。筆者が全国各地でおこなっているセミナーにおいて、夫婦で参加されている出席者に聞くと、家計簿を付けている人はせいぜい1割にすぎない。実際、家計簿をつけるのは面倒だが、あまり細かくなくてもいいから、支出の大まかな把握はしておくべきである。

 とは言え、今まで付けていない人に急に言っても、実際の数字を把握するまでには何カ月かかかるだろう。ごく簡単に、おおまかな支出を把握する方法がある。それは、数枚のデータを準備するだけで可能なのである。