「明らかにいつもより人が多くてちょっと驚きました。コロナの影響でしょうね」
日曜朝10時過ぎの東京・隅田川の河川敷。ランニングをしに来た男性(30)は、いつもの週末とは違う光景を目にしていた。
新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言後に初めて迎えた週末の4月12日午前、河川敷には黙々と走るランナーや、小さい子どもを連れた夫婦、犬を散歩させる人、ベンチで新聞を読みながらタバコを吸う人、釣りをする人など、一定の間隔が保たれつつも、老若男女の姿が絶えなかった。この日はくもりのち雨の、やや肌寒いくらいの天気。河川敷の様子は、「外出自粛疲れ」がすでに表れているようにも見えた。
「Stay home」。東京都の小池百合子知事は会見のたびに、都民に「外出自粛」を呼びかけている。しかし、あくまで要請であって、義務ではなく、罰則などもない。では、どこまで個人の屋外での活動は許されるものなのだろうか。