新型コロナウイルスの感染抑止策で凍りついた経済活動の再開を模索する各国政府は、ウイルスにどれだけの致死性があるのか見極められずにいる。ウイルス検査キットが依然として不足する中、多くの専門家は全体の死者数というやや粗い尺度に目を向けている。今年の死亡統計を前年同期と比べると、コロナの影響に関する大ざっぱな目安が浮かび上がる。感染の広がりが深刻な米国や欧州の一部では、あらゆる死因を含めた週当たりの死亡者数が25%余り増加。地域によっては8割近く増えている。各国当局が死亡統計を公表するスピードは大きく異なり、リアルタイムに近い分析ができる国や地域はごくわずかだ。こうした国や地域の合計死亡者数から、おおよその目安がつかめる。より多くのデータが公表されるにつれ、その正確さは増すだろう。
コロナ封鎖をいつ解除、政府悩ます「真の死者数」
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