新型コロナウイルスが猛威を振るう中、営業を続ける米国の小売業や飲食業は勤務中の従業員を守るためマスクや手袋の大量確保に動いている。だが、入手は容易ではない。感染拡大防止のため、企業は買い物客からも社員からも、従業員にマスクを着用させるよう求められている。一方で、一部の小売業者は必要な量の非医療用マスクの確保に苦労している。多様な商品の供給を可能にしたグローバルサプライチェーンを持つ企業でも確保が難しいほど、マスクなどの個人防護具の需要は大きい、ということだ。スーパーマーケット大手クローガーは今月、米国の一部地域で従業員に布製と紙製のマスクの配布を開始した。ロドニー・マクミュレン最高経営責任者(CEO)は同社が最近、マスクの入札でイタリア政府に負けたと話す。
マスク確保に奔走の米小売・飲食、従業員守れるか
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