1位は、紳士服大手のはるやまホールディングス(HD)で「総合スコア」がマイナス93.68となっている。

 ここで、ランキングの見方を説明したい。右側の項目に「主な影響シナリオ」とある。はるやまHDの場合、有効求人倍率低下の影響がマイナス48.6、臨時休校実施がマイナス25.9、テレワーク導入がマイナス16.2となっている。

 これら主な影響シナリオの数字は、総合スコアに含まれる。総合スコアは短期的な影響だけでなく、この先1年程度の業績への影響を総合的に考慮した数字だ。

 総合スコアが大きいほど、コロナによって減益となるリスクが高いことを意味する(数字の大きさは減益幅ではなく、リスクの高低を示すことには留意されたい)。

 2位はAOKIホールディングス(HD)でマイナス82.15、3位はコナカでマイナス80.29、4位は青山商事でマイナス79.46となっている。5位は良品計画でマイナス65.27だった。

 減益に陥るリスクが高い1~4位までを、紳士服大手が占める結果となった。主な影響シナリオを詳しく見ると、コロナによる有効求人倍率の低下と、臨時休校の実施が4社共通となっている。この二つの要素がスーツ需要の減少につながり、各社の業績を押し下げる可能性が高い、と読むことができるのだ。

 なお、テレワーク導入は、はるやまHD、コナカ、青山商事の3社で、主な影響シナリオとして上がっている。

 目を引くのは、AOKIHDのリラクゼーション施設利用者減少。マイナス17.1となっている。実は近年、職場のカジュアル化でスーツ市場の縮小が続いたことから、AOKIHDは会員制複合カフェ「快活CLUB」やカラオケ店「コート・ダジュール」を展開し、事業の多角化を進めていたのだ。ネットカフェやカラオケ店は、各地で休業要請の対象となっている。その影響が数字に表れた形となった。

 ゼノデータの関洋二郎社長は「新型コロナで経済の連続性が断ち切られ、将来の不確実性がものすごく高まっている」と指摘する。

 AIを使って、今後予想され得る経済的インパクトを示すことにより、「不安を感じている企業の方が意思決定を下す上で、サポートの一つになるのではないか」と話している。