ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣
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老舗料亭の子として生まれ、三越、米国ディズニーを経て、現在は講演・企業研修などを精力的に行っているホスピタリティのプロ、上田比呂志氏が新著『ディズニーと三越で学んできた日本人にしかできない「気づかい」の習慣』を出版した。同書の中から、相手の心をつかむ心くばりの方法をレクチャーする。最終回となる今回は、孤独なリーダーほど「裸の王様」になりがちだという教え。他人の意見に耳を傾けないことで孤立は深まり、いつしか部下の心はどんどん離れていってしまうのだ。

孤独なリーダーは
志を持たないと潰れる

 私が大切にしている言葉に、「立志照隅」というものがあります。

「志を立て、自分のいる場所を照らす」という意味です。

 自分の志をもって隅々まで照らすことのできる人になろう、人にとって欠かせない人間になろう、そんな言葉です。

 三越で働き続け、次第に後輩を持つようになり、部下を持つようになり……その中で感じたのは、リーダーというのは時として孤独だということでした。

 誰かに相談できるうちはいいのですが、だんだんと自分一人で決断しないといけない場面が増え、責任が圧し掛かり、これはただ仕事をしているだけだと潰れるなと思うようになりました。

 だから、自分自身の中に何か一本筋を通さないといけないだろうなと感じたのです。

 たとえば、グアムのティファニーは思い返してもかなりハードな一件でしたが、その中で孤独に負けなかったのは、「仲間を大切にしよう」と、とにかく心を決めて行ったからだと思っています。

 意志があれば、何かへこむことがあってもいつでも立ち直ることができるのです。