「せっかく“いい会社”のはずなのに、毎日ぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

人から褒められるキャリアなのに…
「いい大学」を卒業し、「いい会社」に就職。
収入も、肩書きも、社会的信用も――十分すぎるほど、揃っていた。
けれど、いつだったろう。
その言葉を聞くたびに、人知れず、
心がモヤモヤしているのに気づいたのは。
学歴も、職歴も、人から「すごいね!」と言われることが多い。
努力もした、結果も一応、ある。人並みの評価も受けてきた。
けれど実は、5年、10年、20年経ったとき、
今の会社にいる自分の姿を、あまり想像できていない。
今得ている世間の高評価が「縛り」になって動き出せない
選択肢はある。「あなたなら何でもできる」と、ずっと言われてきた。
なのに、なぜか動けない。
頭では「これだ」と思えても、足がすくむ。
進みたいのに、踏み出せない。
可能性に囲まれているのに、どこにも進めない。
選べる自由があるからこそ、選ぶ責任が怖くなる。
その重さに押されて、ただ立ちすくんでしまう。
優秀であることが足かせとなり、気がつけば――「選ばれる人」ではなく、「選ぶチャンスを待ち続けた人」として、その道を歩かされている。
誰かに命じられたわけではない。
けれど、空気のように漂う期待と評価が、選択の幅を、目に見えないかたちで、少しずつ狭めていく。
(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)