米アップルは今年発売する「iPhone(アイフォーン)」旗艦機種の量産を1カ月程度延期する。複数の関係者が明らかにした。新型コロナウイルスの影響で個人の需要が世界的に鈍っているほか、家電のサプライチェーン(供給網)の心臓部に当たるアジアでの生産が混乱しているためだ。それでも関係者によれば、アップルは4種の新型iPhoneの発売に向けた作業を進めている。サイズは5.4インチ型、6.1インチ型(2機種)、6.7インチ型の3つ。それぞれ有機EL(発光ダイオード)画面を採用し、一部は次世代移動通信システム 「5G」に対応する。アップルの総売上高の半分超を占める主力のiPhone事業は、毎年の新製品発表がけん引役となっている。